腰痛

腰痛を改善して、
快適な生活を

腰痛を改善して、快適な生活を腰痛は日本人の多くが発症しやすい疾患のひとつで、多くの人が一度は経験するであろう好発する身体の不調のひとつです。
腰痛を引き起こす原因はさまざまで長時間の座り仕事不適切な姿勢運動不足などが原因となり、腰部に痛みや不快感を引き起こします。
このページでは、腰痛の原因や予防方法、効果的なストレッチなど、腰痛に関する情報を網羅的にご紹介します。

目次

こんなお悩みありませんか?

前屈みや腰を反らす動きで痛みがでる

座っているだけで腰がつらい

腰の痛み強く長時間歩けない

お尻や太もも、脚まで痛みやしびれがある

腰痛の種類

腰痛は、大きく分けて非特異性腰痛特異性腰痛の二種類があります。

非特異性腰痛

筋・筋膜性腰痛●筋・筋膜性腰痛
さまざまな要因で腰の筋肉や筋膜に過剰な負担がかかり、腰まわりの筋肉や筋膜が損傷することで腰の痛みを引き起こす症状です。

<筋・筋膜性腰痛の原因>
・スポーツ活動中の急激な動き(急激な屈伸、回旋、衝撃など)
・長時間座位や中腰での作業
・重量物を持ち運ぶ業務
・日常的な不良姿勢
・パソコン作業など長時間の同一姿勢
など

 

ぎっくり腰●ぎっくり腰
ぎっくり腰は別名「急性腰痛症」とも呼ばれ、腰の靭帯や筋肉に損傷が起きて、筋肉の線維が断裂するなどすることで過度な緊張を引き起こし、周囲の神経が刺激されている状態をいいます。
そのため、動けなくなるほどの強い痛みが生じることが特徴的です。
ぎっくり腰は発症直後が最も痛みが強いとされ、時間の経過とともにだんだんと痛みが緩和していき、約1〜2週間安静にしていれば、自然に治るケースが多いです。

<ぎっくり腰の原因>
ぎっくり腰の原因は特定されていないとされていますが、日々の生活の負担が積み重なって発症することが多いとされています。
身体を動かす機会が少なく運動不足で筋肉が衰えてしまったり、長時間座りっぱなしのデスクワークなどを続けていたりすると、肩まわりや背中、腰などの筋肉がこわばり硬直して、腰椎周辺の柔軟性や可動域が失われてしまいます。

特異性腰痛

椎間板ヘルニア● 椎間板ヘルニア
椎間板は人間の背骨の間に存在しており、それぞれ骨と骨の間でショックアブソーバー(緩衝材)の役割をしています。
人間の背骨は頚椎(7個)胸椎(12個)腰椎(5個)に分けられていて、その椎骨と椎骨の間の全てにそれぞれ椎間板が存在し負担を分散しています。

継続的に椎間板に過度な負担がかかり、椎間板内部にある髄核(ずいかく)という組織が外に飛び出して神経を圧迫した状態を椎間板ヘルニアといいます。
突出されたヘルニアが神経を圧迫することで腰の痛みやしびれ、腰や下肢の痛みや力が入らないといった神経症状があらわれます。

<腰椎椎間板ヘルニアのおもな原因>
・重いものを持ち上げた際に腰に負担をかける
・荷物を自分に引き寄せるように引っ張る
・身体をひねるといった動作
・長時間の立ち仕事や長時間の座り仕事など同じ姿勢を続ける
・体重の増加(肥満体質)
など

繰り返し背骨の一部に負担がかかる行為や運動が椎間板ヘルニアの要因になることが多いです。
また、もともとの体質や骨の形などの先天的要因や、姿勢不良などにより一部の椎間板に継続した負荷がかかることも椎間板ヘルニアの原因として考えられます。

 

腰部脊柱管狭窄症● 腰部脊柱管狭窄症
背骨(脊柱)の中には神経(脊髄=中枢神経)が通っています。
その中枢神経が通っている脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、腰痛やしびれを生じることがあります。
腰部脊柱管狭窄症は「歩くと足に痛みが出て歩けなくなる」「少し休むとまた歩けるようになる」といった間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状がみられることも特徴のひとつです。

<腰部脊柱管狭窄症の原因>
加齢による椎間板の変性や骨の変形、日常的な姿勢や動作習慣などが原因として考えられます。
また、先天的に生まれつき脊柱管が狭いために発症するケースもあります。

 

脊柱分離症・すべり症● 脊柱分離症・すべり症
腰を曲げ伸ばしたり捻る動作を繰り返したりすることで、徐々に背骨の一部が分離したり、ズレたりしてしまう状態をいいます。
この分離が前後にずれて上手くかみ合わなくなるとすべり症になります。
分離部分に負荷がかかる動作や、分離した部分が神経根を圧迫することなどで痛みやしびれを引き起こす場合があります。

<脊椎分離症・すべり症の原因>
腰の曲げ伸ばしひねり運動の繰り返しおこなうことが原因と考えられています。

腰痛の改善方法

腰痛の改善方法まず、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった特異的腰痛は、専門的な診察や治療が必要となるため医療機関で施術を受けて治療するのが一般的です。
一方、非特異的腰痛はなかなか原因を特定できないため、これといった有効な治療法が存在しないとも言われています。
そのため、非特異的腰痛を改善・予防するには、日常生活を見直し、腰痛になりにくい身体をつくる必要があります。
ここでは、腰痛改善に役立つ主な対策法や予防法をご紹介します。

適度な運動

適度な運動やスポーツ、ストレッチは筋量強化だけでなく筋肉の柔軟性の向上に役立ちます。
腰痛の改善には、特に腹部の筋肉や背中の筋肉を強化するトレーニングが効果的です。
ウォーキング水泳ヨガなどの低負荷の運動も腰痛の改善におすすめです。

適切な体重管理(肥満解消)

適切な体重管理(肥満解消)過体重や肥満体質はか身体を動かす際に腰に余分な負担をかけてしまうため、腰痛を悪化させる可能性があります。
腰痛の再発防止のためにも健康的な体重を維持するために、バランスの取れた食事定期的な運動が重要です。

ストレスをためない

ストレスをためない過度なストレスは筋肉の緊張を増幅させ、腰痛を引き起こす要因の一つとなります。
適度な運動(散歩やストレッチ)湯船にゆっくりつかるなど自分なりのストレス解消法を見つけて適度に発散するようにしましょう。

長時間の姿勢改善

長時間の姿勢改善デスクワークなどで同じ姿勢を続けたり、身体にゆがみが生じるような姿勢を長時間とったりすると、周囲の筋肉が緊張しこわばり、腰痛が発症しやすくなります。
なるべく猫背反り腰にならないよう意識的に姿勢を見直し、背骨が自然なS字ラインを描くようにしましょう。

ストレッチ

ストレッチこわばった身体をほぐすことができるストレッチには、筋肉を柔らかくしたり、血流を促進したりする効果が期待できます。
毎日少しずつで構わないので、無理のない範囲で続けてみましょう。
運動の前後のストレッチそれぞれにメリットがあるため、可能な限り両方行うようにしましょう。

<大腿四頭筋と腸腰筋のストレッチ>
①横向きに寝て、上側の脚の膝を曲げ、足の甲を手でしっかりとつかみます。
②膝がより曲がるように手で軽く押し込み、その姿勢を30秒間キープします。

余裕があれば、そのまま上側の脚を後ろにゆっくりと動かし、股関節の付け根(腸腰筋)が伸びる感覚を感じる位置でストレッチします。
腰部が過度に反り返らないよう注意しましょう。

大腿四頭筋は、太ももの前側に位置する4つの筋肉の総称です。
この筋肉の柔軟性が低いと、骨盤が前傾になってバランスをとるために反り腰になります。
反り腰によって腰に負担がかからないようにするためにも、普段から大腿四頭筋をストレッチしておきましょう。
また、下腹のインナーマッスルである腸腰筋(ちょうようきん)は、太ももを前に振り出す働きを持ち、立ったり歩いたりといった身体を支える動作に関わっています。
腸腰筋の柔軟性を高めると股関節の可動域が広がり、足腰の動きもよくなるため、腰痛の緩和にもつながります。

筋トレや体幹のトレーニング

カールアップ骨格は筋肉によって支えられています。
筋力が低下すると骨格のバランスが崩れて腰に負担がかかったり、神経を刺激したりする可能性があります。
普段運動不足で、筋肉の衰えを実感している方は、日頃から筋トレや体幹のトレーニングを行い、体を鍛える習慣をつけましょう。
以下では腰痛の予防・改善に効果的なトレーニングを2つご紹介します。

<カールアップ>
カールアップは、主に腹筋を鍛えるトレーニングです。

①仰向けになって両膝を立て、両手は腰の下に入れます。
②下に入れた両手に軽く圧がかかるように意識しながら、おへそを覗き込むように上半身を起こします。
③そのままの状態で数秒キープし、ゆっくり元の姿勢に戻ります。

 

バードドッグ<バードドッグ>
バードドッグは、体幹を鍛えるトレーニングです。

①床に四つん這いになります。
②肩甲骨を軽く寄せた状態で、右手を前方に、左足を後方にそれぞれ伸ばします。
③そのままの状態で数秒キープしたら元の姿勢に戻ります。
次に左手を前へ、右足を後方へそれぞれ伸ばします。

当院の腰痛に対する
アプローチ

当院の腰痛に対するアプローチ慢性腰痛や定期的に繰り返す腰痛は、骨盤や腰椎のズレ(サブラクセーション)過可動性腰痛(ハイパーモビリティ)仙腸関節痛神経根の圧迫など原因は多岐に分かれています。
当院での腰痛施術は、

①骨盤や腰椎、背骨の動きの異常やゆがみ・ズレ
②神経の圧迫状態
③筋肉の調整
④筋力低下の状態をすべて検査して、適切な施術をおこなっています。

神経の圧迫

神経の圧迫整形外科テストと、ハイボルテージという特殊な電気機械を使い、神経の通り道を検査していきます。
神経の圧迫があった場合はその場で変化がわかるため、問題のある神経の促通(通りを良くする)施術や鍼灸施術などで、神経を圧迫している筋肉や関節のゆがみを改善していきます。

筋肉の調整

筋肉の調整腰痛の6割近くは関節のゆがみから、筋肉が緊張することにより発生していることが多いです。
関節のゆがみがなくなったら、残っている筋肉の状態をハイボルテージマッサージなどの徒手療法で改善していきます。
なかには、指が届かない深部の筋肉が緊張しているトリガーポイントが発生していることがありますので、その場合は鍼灸施術などで、改善していきます。

筋力低下の状態

EMS慢性腰痛の方は筋力が低下していたり、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れ、仙腸関節、腰椎の動きの連動性が崩れて症状が出ている場合がとても多いです。
そのような場合は、EMSなどによるインナーマッスル強化や、運動指導により、適切な運動連鎖を作っていきます。

著者大島 景太(おおしま けいた)

・国家資格所持:柔道整復師 ・整骨院や鍼灸院などにて10年以上修行 ・整骨院などの勤務時代に、慢性腰痛以外にも腰痛が原因で寝たきりになってしまった方や、膝痛で歩行が困難になってしまった方など、さまざまな症例を経験。 症状の緩和だけではなく、痛みの「原因」に対する施術でその場しのぎではなく「根本的な改善」をご提案いたします。

大島 景太(おおしま けいた)